現代の社会では、情報が持つ力は強大です。
情報化社会という言葉は以前からありましたが、現在ほど情報を活かす力が求められていることはありません。その意味では情報には資産価値があり、現代社会の通貨は情報と言っても過言ではないでしょう。
■情報が無い
一方、どれほど豊かな預貯金を持っていたとしても、正しい情報がなければ、お金はすぐに手元を離れていきます。
許し難いことですが、オレオレ詐欺、投資詐欺に騙される高齢者が相次いでいます。適切な情報を持っていなかったために、汗水流して働いた、貯金、退職金を一瞬で失ってしまったケースもあります。
また、働きたい、稼ぎたいと願っても、情報がなければ何をすれば良いのかも判らないでしょう。
■情報を求める人は集う
情報を求める人、持っている人間同士は集まる傾向にあります。情報交換、情報収集、ビジネスフレンドのような感じでしょうかね。
「友人、知人」、「個人」でなど、起業し、ビジネス展開することも可能になります。情報産業という言葉もあるように、情報そのものがお金を生み出す時代です。
■知的生産性
日本が高学歴社会になってから、知的生産性のある人間が少なくなってきたと言われています。与えられた情報のみを暗記して、そのままアウトプットすることしかできない若者が多くいます。
教えられた通りに同じことしかできない人間は、長い目で見ると、知的生産性の点で劣ります。そして、仕事が常に遅い人は、決められた手順を重視しますが、発展性がありません。
そうした中で、情報を加工して出力することのできる人材は貴重です。
仕事が他の人より早い人は、自ら手順を改良し、最短距離で目的を果たします。
さらに、遠くの物事までよく見聞きし、情報収集する能力を飛耳長目と言いますが、これからはそうした能力を持った人材が重宝されます。
製品が1時間に何個できるかという数値を工場生産性と呼びます。それに対して、目に見えない形での生産力を知的生産性と呼んでいます。
例えば、スマートフォン、
①工程マニュアル通りの製造、製品仕様
②仕様・デザイン改良に伴う工程マニュアル変更
たとえ、1時間に同じように100個の製品を生産をしたとしても、②の仕様・デザインが改良されているために、売り上げがアップするということもあります。
この場合、スピードよりも仕上がりが重視されます。デザインの改良は生産数という数値には現れませんが、明らかに売り上げに変化をもたらします。
このような知的作業は数値にできない情報ですが、企業の中でますます重要視されることが予想されます。
対象を見極めて、様々な角度から検討することをフレームワークと呼び、知的生産術の高い人材は、このフレームワークの能力に長けています。
また、オフィスの知的生産性を高めるには、部屋の空調や温熱環境が大切だという報告もあり、現代の日本では、根性を出して売り上げをアップするというような精神論は役に立たなくなりました。
それよりも身体的に快適な環境を与えた方が、社員の知的生産性が向上し、最終的には企業の発展に繋がります。
様々な方面の研究を総合すると、快適な環境とともに、フレームワークの適切な指導などを行うことで、知的生産性は飛躍的に向上すると見なされているんですよ。